奈良県調理師連合会では、令和6年11月27日に十津川村北部保健センターにて、十津川地域食中毒防止講習会及び料理講習会を行いました。
本講習会は、地元の飲食店や調理師の方だけでなく、地域の保健福祉に携わる方々にも多数ご参加いただき、食中毒防止のための基礎知識や具体的な対策について学ぶ良い機会となりました。
料理講習では、高齢者食について「普通食」「きざみ食」の調理方法を中心に取り上げ、実際に作って試食することで食感や味わいの違いを体験していただきました。嚥下機能が低下している方への配慮や、見た目に変化をつけつつ栄養バランスを保つコツなど、実践的な内容も取り入れております。受講者からは、「きざみ食でも彩りを工夫すれば、食欲をそそる盛り付けができるとわかった」「実際に調理しながら学べたので、すぐに現場で活用できそう」などの声をいただき、ご好評のうちに終了いたしました。
また、食中毒防止講習会では、ノロウイルスやサルモネラ菌といったよく耳にする原因菌の特徴や予防策、調理器具の消毒方法や手洗いのチェック方法など、日頃から実践しやすい具体例を交えながら詳しく解説しました。特に、高齢者施設など集団給食の場面では、食事の安全とともに提供スピードや衛生管理の徹底が求められるため、参加者の皆様も真剣な眼差しで講師の話を聞いている様子が印象的でした。
今後も奈良県調理師連合会では、地域の皆様の健康と安全を守るために、調理技術向上や衛生管理に関する知識の普及活動を積極的に行ってまいります。次回の講習会につきましては詳細が決まり次第ご案内を差し上げますので、ぜひご参加いただければ幸いです。